完璧王子の裏の顔。
「あ〜、あったかくて気持ちいいな〜」
私がお弁当持ってないのに驚いてるのも構わずゴロンと大の字で寝転がってしまう篠原君。
………よし。
「···篠原君、ちょっとだけここで待っててくれない?」
「は?どっか行くのかよ」
首を少し上げてこちらを見つめてくる篠原くん。
「お弁当教室だからとってくる」
「おう」
篠原君の返答を聞きながら私は教室とある場所へ走った。
「···っ、はぁー!!」
あれから全力で教室に戻った私。
「おお愛深、どした」
クラスの友達とお昼ご飯を食べていた小町が箸を口に加えながら視線を私に向けた。