完璧王子の裏の顔。
えーっと…どうしよう……
「悪ぃな」
え?今度は誰…?
声がした方を振り返ると篠原くんがいた。
「コイツの相手は俺が先約してたんでね」
"行くぞ"と私にしか聞こえないような音量でボソッと囁いてグイッと手を引っ張られた。
「ちょ、篠原くん!?どうしたの!?」
「…………」
私がいくら声をかけても一言も話さない。
どうして?私何かしちゃったのかな…?
しばらくして少し明るい所に連れてこられた。
「篠原くん、ここどこ?」