完璧王子の裏の顔。






「上。見てみろ」





上?





篠原くんが指さした所を見ると夜空に星がたくさん瞬いていた。





「わぁ………綺麗…」





私の家の近くではこんなにたくさんの星は見えない。





他の子って夜空にこんなにたくさんあるんだ………なんか感動する…。





「なぁ愛深」





「………え?」





というか、名前……。





「俺さ…、愛深が好きだ」





………え?





唐突に好きだと言われて戸惑ってしまう。





「……どして?私達会って間もないし、会話だってそんなにしてない。なのに……」
< 56 / 165 >

この作品をシェア

pagetop