完璧王子の裏の顔。






『けどね、みーんな断られてんだってー』






え?






「なんで?」





『さぁー?なんか今まで彼女一回も作った事ないらしいよ。王子』





そうなんだ···










最初に彼女作らない理由を聞いた時から謎だった。





もしかして篠原君、女嫌いとか?でもそんな話聞いた事ないし、噂の情報通の小町にも前聞いてみたけど知らないらしい。





心の中でモンモンしていたら後ろの方から爽やかな男の子の声がした。





「···いつまでも隠れてないで出てきたら?」





···へ?もしかしてバレてる······!?





本棚からそーっと顔を覗かせると篠原君の切れ長の目とバッチリ合ってしまった。
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