となりの一条三兄弟!


心臓がヤバい……。

匠さんがきた時に一度だけ裸は見たことがあるけど、こんなに至近距離じゃなかったし、石鹸のいい匂いもしている。

聖って痩せてるほうだと思っていたけど、こうして見るとちゃんと程よい筋肉もついている。

体の厚みも男の子って感じだし、なにより前髪が下がっていて、色っぽさが半端ない。


「お前インターホン鳴らしすぎ。仕方なく裸でさっき……」

「ええ!裸だったの!?」

恥ずかしいくらい過敏に反応してしまった。
 

「なに想像してんだよ、スケベ」

「……うう」

言い返したいのに、なにも言えない。

ドキドキと心臓が鳴り止まない中で、私は不自然に咳払いをして話を変えた。


「す、昴さんと晶くんは?」

「兄貴は自分の部屋で寝てる。晶は兄貴の代わりに料理を作ろうとしたけど断念して今コンビニに行ってるよ」

「昴さん、大丈夫なの?」

「ちょっと日差しに当たりすぎただけで、横になってれば明日には大丈夫だろ」

そう言って聖はタオルで濡れた髪を拭いていた。

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