となりの一条三兄弟!
「たしかに最初はビックリしたし、ワケが分からない時は怖さもあったけど今は怖くない。昴さんも晶くんもいい人だし、友達としても隣人としても仲良くできたらいいなって思ってる」
「………」
「だから話してくれて良かったよ!」
タイミング的にとか、たまたまとか、それでもいい。
私にはなにもできないけど、無力だけど。
それでも話してくれたことで、少しでも彼らの気持ちを解消させる手助けができていれば、十分嬉しいことだ。
「それに世の中には色々な人がいるもん!吸血鬼も透明人間も狼男だっていても不思議じゃないよ!みんなそうやって隠してるだけかもしれないし、一条くんたちだけじゃない」
「………」
「だから肩身の狭い思いなんてすることないからね!」
勢いで言葉にしたことは全て本当のことだ。
だって真実を知った今も三人に対する偏見なんて生まれてない。
秘密を知ったけれど、私が三人に接する態度もなにも変わらない。
だからもし困ったことがあれば助けてあげたい。今は強くそう思ってる。
そんな私のことを一条聖はじっと見つめていた。その瞳に耐えられなかったのは私のほう。