となりの一条三兄弟!
「邪魔しないでよ聖にい。まりりんと俺はラブラブなんだからさ」
「は?どこが?嫌がってんだろ」
「嫌がってないよ!まりりんの〝イヤ〟は普通に嬉しいって意味だから!」
いや、全然違うよ?
そんなやり取りをしてる間に昴さんが終わって次は聖の番。
「早く服を脱いでここに座って」
「……ち。早く終わらせろよ」
聖が服を乱暴に脱げ捨てた。
ドキドキ……と、また鼓動が速くなる。
体を動かすタイプじゃなさそうなのに、程よく筋肉がついていて、普段は見えない鎖骨や腕の血管に目がいってしまう。
不機嫌にあぐらをかいて、モニター画面に映る自分のデータを早く終わらないかなって顔で見ている。
……ああ、私ってやっぱりヘンかも。
なんで聖にだけこんなに感情が揺さぶられてしまうんだろう。
「茉莉ちゃん、顔が赤いけど大丈夫?」
それを昴さんに見つかってしまい、本気で心配されてしまった。
「だ、大丈夫です!平熱高めなんで!」
と、意味が分からない言い訳をしてみる。
「えーまりりん、具合悪いなら俺の部屋で休んでなよ。添い寝してあげるからさー」
「晶くんはいい加減、洋服を着てください」
パタパタと手で風を作る中で、私はやっぱり聖の裸だけは直視できなかった。