悪魔と魔女
ルシアンはうっと言葉を詰まらせ、困惑したように視線を彷徨わせた。それから右へ、左の棚へと迷った挙句、近くの丸い机の上にあるそれに視線を静止させたのだった。
「君の強情にも本当に困ったものだけれど、自分にも呆れる。君が指輪をつけてくれているんじゃないか、とつい期待してしまってね」
机の上に乗っているのは一つの指輪だ。銀の指輪に薄い碧色の丸い石がはめ込まれている。
光を受けると、色彩が変化する不思議な指輪である。
「そ、それは」
「君の強情にも本当に困ったものだけれど、自分にも呆れる。君が指輪をつけてくれているんじゃないか、とつい期待してしまってね」
机の上に乗っているのは一つの指輪だ。銀の指輪に薄い碧色の丸い石がはめ込まれている。
光を受けると、色彩が変化する不思議な指輪である。
「そ、それは」