悪魔と魔女
 金髪碧眼の美青年であるアルバートを冷たく見下ろしたまま、ルシアンは組んだままの腕をそのままに近くの椅子にもたれかかった。

 ルシアンの長い紅茶色の髪に窓から差し込む陽光が注ぎ込み、琥珀色に輝かせる。

アルバートはそれを愛おしそうに見つめながら、彼女の右手に視線を向け、ため息とともに息を吐き出した。

「アルバートさま」
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