エリート御曹司が花嫁にご指名です
「一条さん、宮本さんを頼みます」
「はい。わかりました。宮本さん、よろしくお願いします」
私は南場秘書室長に返事をし、異動が決まってソワソワしている宮本さんに挨拶した。
会議が終わると、興味津々のスタッフ数人が私の元へやってきて、「ご結婚はいつなんですか?」「お仕事は結婚後も続けるんですか?」などと質問をされる。
まだ結婚式の日取りは決まっておらず、仕事も結婚後に続けるかわからないため、適当に言葉を濁した私だった。
その後、私は三和子さんに引っ張られるようにしてカフェスペースに連れてこられた。
キョロキョロと辺りを見て、誰もいないのを確認した三和子さんは口を開く。
「南場さんも専務も、目が節穴なの?」
「目が節穴ですか?」
私は三和子さんの剣幕に、力なく笑う。
「サブの中で評価が高いのが宮本さんだったので、仕方がないかと……」
「……そうよね。桜宮専務は、もう汐里さんと結婚が決まったのだから、大丈夫だと思うけど」
そう口にしても、三和子さんはまだ納得できない顔つきだ。
「大丈夫ですよ。当分私もいるので」
「ええ。ビシビシ教え込んでやってね」
私の言葉に、三和子さんはようやく顔に笑みを浮かべた。
「はい。わかりました。宮本さん、よろしくお願いします」
私は南場秘書室長に返事をし、異動が決まってソワソワしている宮本さんに挨拶した。
会議が終わると、興味津々のスタッフ数人が私の元へやってきて、「ご結婚はいつなんですか?」「お仕事は結婚後も続けるんですか?」などと質問をされる。
まだ結婚式の日取りは決まっておらず、仕事も結婚後に続けるかわからないため、適当に言葉を濁した私だった。
その後、私は三和子さんに引っ張られるようにしてカフェスペースに連れてこられた。
キョロキョロと辺りを見て、誰もいないのを確認した三和子さんは口を開く。
「南場さんも専務も、目が節穴なの?」
「目が節穴ですか?」
私は三和子さんの剣幕に、力なく笑う。
「サブの中で評価が高いのが宮本さんだったので、仕方がないかと……」
「……そうよね。桜宮専務は、もう汐里さんと結婚が決まったのだから、大丈夫だと思うけど」
そう口にしても、三和子さんはまだ納得できない顔つきだ。
「大丈夫ですよ。当分私もいるので」
「ええ。ビシビシ教え込んでやってね」
私の言葉に、三和子さんはようやく顔に笑みを浮かべた。