エリート御曹司が花嫁にご指名です
「ロビーの受付に、大塚さまとおっしゃる女性が、お会いになりたいといらしているそうですが」
『大塚?』
怪訝そうな声だ。
「先日、助けていただいたとかで」
『……ああ……。わかった。通してくれ』
「はい」
私は即座にロビーの受付へ内線をかけ、上に来ていただくよう伝えた。そして秘書室を出て、エレベーターホールで大塚さまを待つ。
インジケーターを見つめていると、下からやってきたエレベーターが停まり、扉が開いた。
小柄な女性が降りてきた。大きな花柄のワンピースに、肩までの明るいブラウンの髪は緩やかなウエーブを描いている。
目がぱっちりしており、可愛らしいという言葉がピッタリだ。
こんな女性なら、騎士道精神を発揮するのも頷けるわね。
「大塚さまでいらっしゃいますか?」
「桜宮さんに早く会わせてよ! もう、まどろっこしいったらありゃしないわ!」
私は彼女の高飛車な物言いに驚いた。その瞬間、ロビーの受付の言葉のニュアンスが困っていたことに納得がいく。
「はい。ご案内いたします」
私は彼女の先に立ち、専務室へ歩を進めた。専務室のドアをノックし、大塚さまを入室させた。
『大塚?』
怪訝そうな声だ。
「先日、助けていただいたとかで」
『……ああ……。わかった。通してくれ』
「はい」
私は即座にロビーの受付へ内線をかけ、上に来ていただくよう伝えた。そして秘書室を出て、エレベーターホールで大塚さまを待つ。
インジケーターを見つめていると、下からやってきたエレベーターが停まり、扉が開いた。
小柄な女性が降りてきた。大きな花柄のワンピースに、肩までの明るいブラウンの髪は緩やかなウエーブを描いている。
目がぱっちりしており、可愛らしいという言葉がピッタリだ。
こんな女性なら、騎士道精神を発揮するのも頷けるわね。
「大塚さまでいらっしゃいますか?」
「桜宮さんに早く会わせてよ! もう、まどろっこしいったらありゃしないわ!」
私は彼女の高飛車な物言いに驚いた。その瞬間、ロビーの受付の言葉のニュアンスが困っていたことに納得がいく。
「はい。ご案内いたします」
私は彼女の先に立ち、専務室へ歩を進めた。専務室のドアをノックし、大塚さまを入室させた。