エリート御曹司が花嫁にご指名です
明日の会議の資料を作成しているうちに、桜宮専務が戻ってきた。
いつ見ても非の打ちどころのない眉目秀麗の桜宮専務だ。
私は作業を中断して、即座に椅子から立ち上がり、「おかえりなさいませ」と頭を下げる。
「ただいま」
百八十五センチあると聞いている高身長の桜宮専務は、颯爽とした足取りで自分のデスクへ向かう。その後ろ姿の後を、私はついていく。
襟につくくらいの黒髪で、少し癖がある。前髪はアップハングにしており、眉はきりりとし、漆黒のような黒い瞳はなんでも見透かしてしまいそうなほど鋭い。意志の強そうな口元はどことなく官能的で、完璧なイケメンだ。
先月結婚した弟の朝陽さんは、桜宮専務を少し柔らかくした顔立ちの美麗な男性で、わが社の最年少機長である。容姿端麗で御曹司であることから、CAたちの間では『王子』と呼ばれている。
そんなCAたちからも絶大な人気の朝陽さんが見初めたのは、同社のグランドスタッフの砂羽さんだった。
今、ふたりは幸せな新婚生活を、ここからさほど離れていない品川区のタワーマンションで送っている。
結婚式の準備を手伝ったこともあって、砂羽さんとはいろいろな話ができるほど仲がよくなった。
いつ見ても非の打ちどころのない眉目秀麗の桜宮専務だ。
私は作業を中断して、即座に椅子から立ち上がり、「おかえりなさいませ」と頭を下げる。
「ただいま」
百八十五センチあると聞いている高身長の桜宮専務は、颯爽とした足取りで自分のデスクへ向かう。その後ろ姿の後を、私はついていく。
襟につくくらいの黒髪で、少し癖がある。前髪はアップハングにしており、眉はきりりとし、漆黒のような黒い瞳はなんでも見透かしてしまいそうなほど鋭い。意志の強そうな口元はどことなく官能的で、完璧なイケメンだ。
先月結婚した弟の朝陽さんは、桜宮専務を少し柔らかくした顔立ちの美麗な男性で、わが社の最年少機長である。容姿端麗で御曹司であることから、CAたちの間では『王子』と呼ばれている。
そんなCAたちからも絶大な人気の朝陽さんが見初めたのは、同社のグランドスタッフの砂羽さんだった。
今、ふたりは幸せな新婚生活を、ここからさほど離れていない品川区のタワーマンションで送っている。
結婚式の準備を手伝ったこともあって、砂羽さんとはいろいろな話ができるほど仲がよくなった。