エリート御曹司が花嫁にご指名です
「汐里、この人に決めなくていいのよ。フィーリングというものがあるのだから、合わなければお断りしてもいいの」

 お母さんは私の気持ちを考えてくれているようだ。お母さんの言葉に後押しされて、私は「十三日に会う」と言った。

 白石さんは地方の人で、ご両親も遠方ということで、大げさなお見合いではなく、ふたりでお茶をする気軽な感じになるという。

 私もそのほうがいい。カフェで会って話をする。双方が気に入ったら、その先へ進めばいい。 

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