私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
「何もないよ?」
ここには、必要最低限のものしか置いてない
「さすが伊蕗さん」
「え?」
「これ、セレクトしたの伊蕗さんだろ?」
そう言ってみているのは、家具と調理器具
「うん。伊蕗にぃがくれたもの」
「あの家に運ぶか」
翔哉の部屋には、すでにあるじゃない。
今まで使ってた家具が
コーヒーを入れて翔哉に待っててもらう間に
寝室を片付けなければいけない
「おい。伊蕗さんは、お前がここにいたのは知ってたんだな?」
「知ってたよ。伊蕗にぃに海外にって言われたとき
どうしてかなって思ったけど」
「マジかよ。じゃあ、あの時冷静でいたのは、伊蕗さんだけってことかよ?」
「うん。そうなるね」
寝室に行けば、可愛らしい部屋になっており
「片付けちゃうから、コーヒーでも飲んで待ってて」