私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
離れたのも、離れて行ったのもあたしなのに
イタリアにまで迎えに来てくれたのに
まだ、あたしを見てくれていない気がして
「何考えて・・・
ってなんで、泣いてる?」
え?
「また、変なこと考えてんじゃねぇだろうな」
「考えてなんてっ」
離陸している飛行機の中
あたしには、逃げる場所なんてなくて
「どんなに嫌がっても、逃がしてやんねぇよ」
へ?
「んぅ」
通路側の翔哉と窓側のあたし
って言っても、翔哉のカードでのビジネスクラスだからか
周りに見えることもないのだけれど
「しょ・・・うやぁ」
「少し寝てろ」
でも
「俺は、お前のもんなんだろうが」
うん
「一緒に居てやる。大丈夫だから寝てろ」
その言葉を最後に
翔哉の隣で、寝てしまった