私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
「着いたぞ」
へ?
「ここ」
「そう。俺たちの新居」
え?
だって、あのマンションで暮らして・・・
「荷物も、全部ここに送られてきている。
お前のものも全部、ここにある」
なん、で?
「なんでって顔してんな。
お前を逃がさないためだ」
??
「ちゃんと、繋いでおかないと、逃げるからなお前」
「そ、そんなこと」
「ある。現に今回も逃げた」
うぅっ
「でも、今回は、やべぇぐらい焦った。
どこにもお前いなくて、寮にも、
三ツ谷の両親の所にも行ったんだ」
嘘
「なのに、お前はいなくて。
まさか、イタリアにいるとは思わなかったけど」
「だからこそ、愛実がいてくれる大切さにも気づけたけどな」
あたしの大切さ・・・?
「分かってねぇだろ?
この家は、お前が欲しがってた要素だけを取り入れた家だ」
!?
「お前のための家なんだよ」
「ごめんなさい」
「いい。ヤキモチ妬いたお前の顔を見たかったけどな。
出ていかれるのは困る」
~~~っ
「だから、約束しよう。
喧嘩しても、何があっても、必ず家に帰って来よう」
「はい」
この家の寝室に入って
マンションに会ったベッドとは違うベッドに
一緒に入って、抱きしめられながら寝た