私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
帰ってきてすぐ、篠田の家のパーティーに呼ばれたあたし
当然、兄2人も呼ばれていて
周りには、男の人たちも多くいて
ガタガタと震えてしまっているあたしに
「大丈夫だ」
何で?
何で大丈夫なの?
翔哉は、もうずっとあいさつ回りで
ここにいなくて、あたしもどこにいるかなんて分からない
「おや。三ツ谷さんの・・・」
ビックゥ
伊蕗にぃの後ろに隠れてしまったあたしに
苦笑いをしているおじ様
「お久しぶりです」
手を交わしている伊蕗にぃ達をよそ目に
近くのソファーに腰かけていた
伊蕗にぃも京にぃもお得意様なのだろう
挨拶に追われていて、あたしなんて孤独でしかない
「愛実」
「翔哉・・・?」
「悪いな」
隣に腰かけてくれた翔哉
「ううん。忙しいんだもん。仕方ないよ」
あたしは、本当に笑えている?
「無理して笑うな」
「悪い。このパーティーも俺のエゴだ」
翔哉の、エゴ・・・?
「愛実を、俺に縛り付けておくためなのと、
愛実を他の男から守るための男除け」
男除け・・・?