私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~

あの後、翔哉と一緒に前に立ったあたしは
倒れるかと思った。

目の前には、男の人ばかりで
女の人は、妬んでいるようなそんな目で見ているから

「この場を借りて、皆様にご報告があります」

あたしはきっと、これでもう逃げられないのだろう

「この度、ワタクシ篠田翔哉と三ツ谷家のご息女の
愛実さんと、正式に結婚することを発表したいと思います」

パチパチと拍手が上がった時には驚くしかなかった

「まだまだ、未熟なワタクシたちではありますが
温かく見守っていただけると幸いです」

頭を下げた翔哉に合わせて、あたしも頭を下げて
これで認められるとは思っていない。
だけど、翔哉があたしを婚約者だと言ってくれるなら
あたしも、それにこたえたいと思った
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