私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
柚と出かけるってことは、きっと何かあるはず
「なんで?」
「なんでも」
「ケチ」
ケチでもなんでもダメなものはだめ
「第一、お前今日学校どうするんだよ?」
「今日休みだもん」
あ?
「昨日言ったじゃん。休みになってること」
マジかよ。忘れてたのって俺かよ
「分かった。柚と出かけてもいいけど
あんまり遅くなるなよ?」
「うん」
パタパタとスマホを持って、電話を掛け始めた愛実
「ねぇ、翔哉。
翔哉なら、貰えてうれしいものって何?」
貰えてうれしいもの?
「愛実からもらえるなら何でも」
「もー。」
そういう割には、嬉しそうじゃねぇか
「真面目に聞いてるのに・・・」
「ばーか。好きな女からもらえるもんなんて
何だって嬉しいに決まってる」
「そ、そっか」
ん?でも待てよ?
俺の誕生日、今月じゃねぇぞ?
愛実は、何かを勘違いしているのか?
それとも違う野郎に何かを買うつもりか?