私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~

今週末まで、愛実に会えないのは
仕方のないことだが

それでも、愛実に貰ったネクタイをつけて
仕事場に行くことに

「おや。副社長代理。そのネクタイ」

「あぁ。婚約者が選んでくれたものだ」

「さすがです。とてもよくお似合いですよ」

「あぁ」

この色も薄く入っている柄もとても気に入っている

「素晴らしい婚約者ですな。」

ワハハと笑いながら別の場所に行ってしまった

「全く。翔哉さん。本日の仕事ですが」

「あぁ。机に置いておいてくれ」

「畏まりました。
それと、本日急遽一件、会食が入ってしまいまして」

「構わない。入れてくれ」

「はい。畏まりました」

机に置いて行った今日のスケジュールと今日入った会食の相手

「女かよ」

めんどくせぇ
この会社とは、別に手を切っても問題なんて何もないが
ただメンドクサイだけだ

コンコン

「はい」

その合図で入ってきたのは
「親父」

「随分頑張っているようだな」

「あぁ」
当り前だろう?

「愛実さんとはどうなんだ」

「どうもこうもない。
愛実は学生なんだ。普段も何も変わりはない」

「そうか」
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