私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
学年が違うとはいえ、婚約破棄をしたあたしたちが
鉢合わせする可能性は非常に高い
だったら、あたしがあの学園を出て行けばいい
「愛実。何があった」
「・・・っ」
どうして、翔哉は別れようなんて言ったの
婚約破棄になることは想定で来たでしょうっ
「愛実?」
「翔哉に・・・」
「翔哉?」
「翔哉から、別れようって言われた」
「なっ」
「事実上の婚約破棄を言われちゃった・・・っ
篠田には、あたしは”いらない存在”になったんだよ」
「愛実。それを本当に翔哉が言ってきたのか?」
「うん・・・」
「京介に確認してもらう。話はそれからだ。
その後に、親父の所に行くのも、ここら辺の学校に転校するのも
お前の自由にしたらいい」
あたしの自由?
この、寂しさを紛らわせるために、あたしには何ができるんだろう?
「わかった」