私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
伊蕗side
愛実をデザイン学科に入れて、早1カ月
意外と愛実の書くデザインはこっちでは人気がありそうだ
そして、婚約者である、レイには本当の彼女がいるらしい。
一応、学園の中に婚約者がいると言うことは話したらしいが
愛実も何も言ってこないうちには、俺にも手出しすることが出来ないからな
「愛実のデザインって変わってるけど、可愛いよね」
「って言うよりも、同じ部類なのに、いくつも種類があるって
あたしたちには、想像も出来なかったことだし」
そうなんだ?
ってっきり、そんな服が多く取り扱ってると思ってた。
「”愛実”」
「”レイ”」
「”イタリア語、少しは出来るようになってきたんだね”」
「”そう、かなぁ?”」
愛実の様子を見ながらオンラインでみのりとつなぎ
現地の状況を把握している。
そして、愛実から、語学も少し学びたいと言う要望があり
仮の婚約者である、レイに語学を学んでいるようだ。
経済学科にいる翔哉とは、すれ違わないように生活をしているようだが
それもいつまで持つか分からない状態が続いている
「愛実」
「お兄様」
「お前からそういう風に言われるのも照れるもんだな」
「そうなの?」
当り前だろう?
それでも、寂しい気持ちもあるんだがな
「お兄様」
「なんだ」
「お願いがあります」