私とあなたの ラブシークレット ~番外編~
「でも、残りの数か月。
ちゃんとデザイン、学ぶから」
「分かっている」
愛実と別れて、会社に来た俺
「兄貴?」
「京介か」
「愛実に何か」
「翔哉を見たらしい」
「同じ学園だから見ない方がおかしいけどな」
「三ツ谷の力を見せつけようと思っている
こんなところで、見合いをして、愛実と別れたことを
後悔させてやる。篠田一家には」
「へぇ。じゃあ、それは俺が動いていいと言うことだ」
「あぁ。
残り数か月、頼むぞ」
「数か月?」
「愛実が日本に帰りたいと言っている」
なるほどと言った京介はきっとすでに動き出しているに違いない。
「兄貴。愛実が帰ってきて
もし同じ学園に通うとなると寮はどうする」
「そっちに入れる」
あの、翔哉と住んでいた寮は、プリンセスと婚約者のものだ
愛実が、プリンセスである限り、あの寮は
実質愛実のものと言うことになる
「分かった。その手続きもしておくよ」
「悪い」
「いいんだ。愛実のために、出来ることはするさ」
そう言って切れた電話
「さて、篠田がどうやって出てくるか」
見ものだな