【女の事件】豚小屋
第6話
飯田市北方の豚小屋で発生した恐ろしい事件の捜査は、長野県警と愛知県警が共同で捜査本部を立ち上げて、捜査を継続して行くことになった。
しかし、今の時点では容疑者の身元を割り出すための証拠などがものすごくとぼしいので、捜査は難航するようだ。
その日の夜のことであった。
ところ変わって、日進市本郷町にある葬祭会館にて…
豚小屋の汚水槽でボロボロに傷ついて亡くなったあやみの義父の友人の孫娘の遺体が到着した時、通夜に出席していた親族のみなさまが激しい声で泣き叫んでいた。
しかし、あやみの義父の友人の男性は涙ひとつもこぼさなかった。
だから、親族たちから強烈な怒りを受けた。
7月26日の朝7時過ぎのことであった。
ところ変わって、よしえとしゅうさくが暮らしているゆういちろうの姉夫婦の家にて…
家の食卓には、よしえとしゅうさくとゆういちろうの姉夫婦がいて、朝ごはんを食べていた。
テーブルの上には、ごはんとみそ汁となっとうとあつやきたまごと煮豆とたくあんが置かれていた。
この時、義兄はよしえに『ちょうどいいお話があるけど…』と言うてからこう言うた。
「よしえさん…よしえさんにちょうどいいお話があるけど、いいかなぁ?」
「ちょうどいいお話?」
「そうよ。」
義姉は、ひと間隔を空けてからよしえに言うた。
「よしえさん…3~4時間でも働くことができるパートが見つかったから、今日からでも早速行ってみますか?」
「えっ?きょうからって…場所はどこでしょうか?」
「曙町のAコープよ。」
「Aコープ。」
「大丈夫よ。すぐにできるお仕事はたくさんあるわよ…それと…しゅうさくのことだけど、幼稚園に行きたいとも言うていたよね…」
「(気乗りしない声で)ええ…」
「9月から中途入園ができる幼稚園が見つかったよ…夏休みが明けたら行くことができるように手続きをしておいたから。」
「ありがとうございます…けど…その間。」
「しゅうさくのことは心配しなくてもいいよ…家内がよしえさんがいない間はめんどうを見ると言うているから、安心してパートに行きなさい。」
よしえは、パートに行っている時間だけ義姉にしゅうさくのお世話をお願いすることにした。
しかし、問題はゆういちろうの仕事のことであった。
ゆういちろうは、姉夫婦から実家へ帰って来てと言われたので、ものすごく困っていた。
ゆういちろうが飯田へ帰るためには、職場から任されているお仕事を後任に引き継ぎしなければならない。
しかし、後任の従業員さんがいないから引き継ぎができない。
職場の上司は、ゆういちろうに任せているお仕事は、他の従業員さんたちに任すと危ないというていた。
上司のくそたわけたいいわけに、ゆういちろうは激しい怒りを抱いていた。
ゆういちろうの心のすさみは、ひどさを増していた。
しかし、今の時点では容疑者の身元を割り出すための証拠などがものすごくとぼしいので、捜査は難航するようだ。
その日の夜のことであった。
ところ変わって、日進市本郷町にある葬祭会館にて…
豚小屋の汚水槽でボロボロに傷ついて亡くなったあやみの義父の友人の孫娘の遺体が到着した時、通夜に出席していた親族のみなさまが激しい声で泣き叫んでいた。
しかし、あやみの義父の友人の男性は涙ひとつもこぼさなかった。
だから、親族たちから強烈な怒りを受けた。
7月26日の朝7時過ぎのことであった。
ところ変わって、よしえとしゅうさくが暮らしているゆういちろうの姉夫婦の家にて…
家の食卓には、よしえとしゅうさくとゆういちろうの姉夫婦がいて、朝ごはんを食べていた。
テーブルの上には、ごはんとみそ汁となっとうとあつやきたまごと煮豆とたくあんが置かれていた。
この時、義兄はよしえに『ちょうどいいお話があるけど…』と言うてからこう言うた。
「よしえさん…よしえさんにちょうどいいお話があるけど、いいかなぁ?」
「ちょうどいいお話?」
「そうよ。」
義姉は、ひと間隔を空けてからよしえに言うた。
「よしえさん…3~4時間でも働くことができるパートが見つかったから、今日からでも早速行ってみますか?」
「えっ?きょうからって…場所はどこでしょうか?」
「曙町のAコープよ。」
「Aコープ。」
「大丈夫よ。すぐにできるお仕事はたくさんあるわよ…それと…しゅうさくのことだけど、幼稚園に行きたいとも言うていたよね…」
「(気乗りしない声で)ええ…」
「9月から中途入園ができる幼稚園が見つかったよ…夏休みが明けたら行くことができるように手続きをしておいたから。」
「ありがとうございます…けど…その間。」
「しゅうさくのことは心配しなくてもいいよ…家内がよしえさんがいない間はめんどうを見ると言うているから、安心してパートに行きなさい。」
よしえは、パートに行っている時間だけ義姉にしゅうさくのお世話をお願いすることにした。
しかし、問題はゆういちろうの仕事のことであった。
ゆういちろうは、姉夫婦から実家へ帰って来てと言われたので、ものすごく困っていた。
ゆういちろうが飯田へ帰るためには、職場から任されているお仕事を後任に引き継ぎしなければならない。
しかし、後任の従業員さんがいないから引き継ぎができない。
職場の上司は、ゆういちろうに任せているお仕事は、他の従業員さんたちに任すと危ないというていた。
上司のくそたわけたいいわけに、ゆういちろうは激しい怒りを抱いていた。
ゆういちろうの心のすさみは、ひどさを増していた。