【女の事件】豚小屋
第8話
「ケーサツを呼ぶわよ!!アタシの顔をどついてケガを負わせたのだから、こらえへんけん!!」
事件は、8月5日の早朝5時頃に発生した。
場所は、名古屋大須の南大津通りにあるサークルK(今はファミマ)にて…
この時、店に入ってきたホステスさんとドーハンの男が大声をあげて言い合いをしていた。
ホステスさんと一緒にドーハンをしている男は、ゆういちろうであった。
もめ事の原因は、ゆういちろうのオキニのホステスさんが違う男の客と一緒にドーハン出勤をしていたことにゆういちろうが腹を立てていた。
ホステスさんは、左の目の下に大きなアザができていた。
ホステスさんは、ゆういちろうにグーで顔を殴られて負傷した。
ゆういちろうは、ホステスさんからケーサツを呼ぶわよと怒鳴られたので、思い切りキレていた。
「だからなにが言いたいんだ!!オドレが他の男とドーハン(出勤)していたから殴られたんや!!」
「キーッ!!なんなのよあんたは一体!!アタシの顔に傷つけたから、アタシの顔の治療費を払ってよね!!」
ゆういちろうとホステスさんは、買い物中もひどい怒鳴り合いの大ゲンカを続けていたので、店にいた他のお客さまがおびえていた。
8月5日は、上司から札幌へ行って取引先の会社の社長さんの娘さんとおむこさんの結婚披露宴に出席をしてスピーチを読んでほしいと頼まれていた。
本来、この時間はセントレア空港(中部国際空港)にいて、搭乗手続きをして、始発の千歳空港行きの飛行機に乗っている頃であった。
しかし、上司からの頼みごとをきれいに忘れたので、取り返しのつかないトラブルを起こしたようだ。
トラブルは、午後1時過ぎに発生した。
札幌市内のホテルにいる取引先の会社の社長さんがおたついた声で『ゆういちろうさんが到着していない…どうしたのかな…事故に遭ったのかな…』と大阪にいる課長さんのもとに電話で伝えていた。
それを聞いた課長さんが、思い切り困っていた。
課長さんは、小坂本町にあるあやみの家に電話をした。
応対していたあやみは、ものすごく困っていた。
「もしもし…姉がどこへ行ったって…うちは姉とはゼツエンしているので、知りません!!」
(ガチャーン!!)
義兄(ゆういちろう)の直属の上司の言葉に思い切りキレていたあやみは、受話器をガチャーンと置いた後『キーッ!!』となって、右手で髪の毛をかきむしっていた。
なんなのよ一体!!
どうしてうちに姉むこの直属の上司が電話をかけて来たのかしら…
そんな時であった。
重朝(しげとも)があやみに声をかけた。
「あやみ…あやみ。」
「あなた。」
「あやみ…どうしたのかなぁ。」
「間違い電話よ。」
「間違い電話か…だったらいい…あやみ、今夜職場の新入りさん3人を家に連れてくるから…」
「え~、またァ~」
「なんだよ…あやみのその言い方が気に入らないのだよ!!」
あやみは、重朝が言うた言葉を聞いてムッとした表情で怒った。
「あなた…さっきアタシに何て言うたのかしら!!」
「えっ?」
「あなた!!さっきアタシにアタシの言い方が気に入らないと言うたわね!!」
「おいあやみ…」
「あのね!!うちはマージャン店じゃないのよ!!マージャンがしたいのであれば、マージャン店へ行きなさいよ!!あなたはアタシよりも職場の新入りの従業員さんの方が大事だと言うことね!!よくわかったわ!!サイアクだ!!」
重朝に思い切りブチ切れたあやみは、足音を立てて個室に入った。
なんなのかしら…
サイアクだわ…
こんなことになるのなら…
結婚しないほうがよかったわ…
さて、その頃であった。
ゆういちろうは、上司からの頼みごとをきれいに忘れたその上に、職場に対する不満をより強めていた。
このあと、さらに過激な行動に踏みきろうとしていた。
工場の事務所へ行ったゆういちろうは、デスクとロッカーに入っている私物を全部取り出してきれいに整理をした。
大きめの紙袋を持って事務所を出た後、会計の事務所へ行った。
ゆういちろうは、会計の金庫をこじ開けて中から4000万円を抜き取った。
他に、職場の互助会の口座の通帳と次長が使っている小切手と課長が使っている小切手など…
帳簿に大穴をあけたゆういちろうは、金銭の大部分と私物が入っている大きめの紙袋を持ってそのまま帰宅した。
工場から逃げ出したゆういちろうは、挙母町の家には帰らずにそのまま飯田市へ向かおうとしていた。
その一方で、飯田市で暮らしているゆういちろうの姉夫婦は、ゆういちろうがいつになれば仕事の引き継ぎが完了するのだろうかと待ち続けていたが、ここへ来て限度を感じていた。
依然として、ゆういちろうは電話回線を切断していた。
ゆういちろうがどこへいるのかがハアクされていないので、どこへ探しに行けばいいのかわからない。
とくに義兄は、ゆういちろうが仕事の引き継ぎを完了させて、豊田市の市役所へ手続きに行って、手続きを完了させたら飯田へ帰ってくると信じていた。
それと比例するように、よしえは強い不安を募らせていた。
どうしよう…
この最近…
義兄がイライラとした表情になったみたい…
このままだと…
ここで暮らして行くことができなくなるわ…
どうしよう…
どうしよう…
どうすればいいの…
どうすればいいの…
わからない…
わからない…
わからない…
頭がサクラン状態におちいったよしえは、落ち着いて物事を考えることができなくなった。
事件は、8月5日の早朝5時頃に発生した。
場所は、名古屋大須の南大津通りにあるサークルK(今はファミマ)にて…
この時、店に入ってきたホステスさんとドーハンの男が大声をあげて言い合いをしていた。
ホステスさんと一緒にドーハンをしている男は、ゆういちろうであった。
もめ事の原因は、ゆういちろうのオキニのホステスさんが違う男の客と一緒にドーハン出勤をしていたことにゆういちろうが腹を立てていた。
ホステスさんは、左の目の下に大きなアザができていた。
ホステスさんは、ゆういちろうにグーで顔を殴られて負傷した。
ゆういちろうは、ホステスさんからケーサツを呼ぶわよと怒鳴られたので、思い切りキレていた。
「だからなにが言いたいんだ!!オドレが他の男とドーハン(出勤)していたから殴られたんや!!」
「キーッ!!なんなのよあんたは一体!!アタシの顔に傷つけたから、アタシの顔の治療費を払ってよね!!」
ゆういちろうとホステスさんは、買い物中もひどい怒鳴り合いの大ゲンカを続けていたので、店にいた他のお客さまがおびえていた。
8月5日は、上司から札幌へ行って取引先の会社の社長さんの娘さんとおむこさんの結婚披露宴に出席をしてスピーチを読んでほしいと頼まれていた。
本来、この時間はセントレア空港(中部国際空港)にいて、搭乗手続きをして、始発の千歳空港行きの飛行機に乗っている頃であった。
しかし、上司からの頼みごとをきれいに忘れたので、取り返しのつかないトラブルを起こしたようだ。
トラブルは、午後1時過ぎに発生した。
札幌市内のホテルにいる取引先の会社の社長さんがおたついた声で『ゆういちろうさんが到着していない…どうしたのかな…事故に遭ったのかな…』と大阪にいる課長さんのもとに電話で伝えていた。
それを聞いた課長さんが、思い切り困っていた。
課長さんは、小坂本町にあるあやみの家に電話をした。
応対していたあやみは、ものすごく困っていた。
「もしもし…姉がどこへ行ったって…うちは姉とはゼツエンしているので、知りません!!」
(ガチャーン!!)
義兄(ゆういちろう)の直属の上司の言葉に思い切りキレていたあやみは、受話器をガチャーンと置いた後『キーッ!!』となって、右手で髪の毛をかきむしっていた。
なんなのよ一体!!
どうしてうちに姉むこの直属の上司が電話をかけて来たのかしら…
そんな時であった。
重朝(しげとも)があやみに声をかけた。
「あやみ…あやみ。」
「あなた。」
「あやみ…どうしたのかなぁ。」
「間違い電話よ。」
「間違い電話か…だったらいい…あやみ、今夜職場の新入りさん3人を家に連れてくるから…」
「え~、またァ~」
「なんだよ…あやみのその言い方が気に入らないのだよ!!」
あやみは、重朝が言うた言葉を聞いてムッとした表情で怒った。
「あなた…さっきアタシに何て言うたのかしら!!」
「えっ?」
「あなた!!さっきアタシにアタシの言い方が気に入らないと言うたわね!!」
「おいあやみ…」
「あのね!!うちはマージャン店じゃないのよ!!マージャンがしたいのであれば、マージャン店へ行きなさいよ!!あなたはアタシよりも職場の新入りの従業員さんの方が大事だと言うことね!!よくわかったわ!!サイアクだ!!」
重朝に思い切りブチ切れたあやみは、足音を立てて個室に入った。
なんなのかしら…
サイアクだわ…
こんなことになるのなら…
結婚しないほうがよかったわ…
さて、その頃であった。
ゆういちろうは、上司からの頼みごとをきれいに忘れたその上に、職場に対する不満をより強めていた。
このあと、さらに過激な行動に踏みきろうとしていた。
工場の事務所へ行ったゆういちろうは、デスクとロッカーに入っている私物を全部取り出してきれいに整理をした。
大きめの紙袋を持って事務所を出た後、会計の事務所へ行った。
ゆういちろうは、会計の金庫をこじ開けて中から4000万円を抜き取った。
他に、職場の互助会の口座の通帳と次長が使っている小切手と課長が使っている小切手など…
帳簿に大穴をあけたゆういちろうは、金銭の大部分と私物が入っている大きめの紙袋を持ってそのまま帰宅した。
工場から逃げ出したゆういちろうは、挙母町の家には帰らずにそのまま飯田市へ向かおうとしていた。
その一方で、飯田市で暮らしているゆういちろうの姉夫婦は、ゆういちろうがいつになれば仕事の引き継ぎが完了するのだろうかと待ち続けていたが、ここへ来て限度を感じていた。
依然として、ゆういちろうは電話回線を切断していた。
ゆういちろうがどこへいるのかがハアクされていないので、どこへ探しに行けばいいのかわからない。
とくに義兄は、ゆういちろうが仕事の引き継ぎを完了させて、豊田市の市役所へ手続きに行って、手続きを完了させたら飯田へ帰ってくると信じていた。
それと比例するように、よしえは強い不安を募らせていた。
どうしよう…
この最近…
義兄がイライラとした表情になったみたい…
このままだと…
ここで暮らして行くことができなくなるわ…
どうしよう…
どうしよう…
どうすればいいの…
どうすればいいの…
わからない…
わからない…
わからない…
頭がサクラン状態におちいったよしえは、落ち着いて物事を考えることができなくなった。