【女の事件】豚小屋
第12話
2018年2月1日のことであった。
直家とりつよとなおみの3人は、大事な家族を亡くしたのにヘーゼンとした状態で生活を続けていた。
一家3人は、枇杷島の借家を出た後に名古屋市緑区鳴子町にある借家へ引っ越したあと新しい暮らしを送っていた。
なおみは、枇杷島の郵便局の仕事をやめた後は複数のバイトを掛け持ちしてお金をかせいでいた。
直家は、シルバー人材センターに登録をしてセンターから受けたお仕事をしていた。
2018年1月の松ノ内に、なおみは日進市で暮らしているトーダイ卒の弁護士の男性(37歳)とお見合いをして、正式に婚約した。
3月の大安吉日の週末に挙式披露宴を挙げるので、なおみは結婚準備をしていた。
婚約者の男性は、4月から法務省に再就職することが決まった。
毎月のお給料が高額になるので、なおみは専業主婦で通して行くことができると言うて幸せいっぱいになっていた。
幸せいっぱいで夢心地に包まれているなおみに、魔の手が忍び寄っていた。
2月24日の午後3時過ぎのことであった。
場所は、ジェイアールナゴヤタカシマヤのブライダルコーナーにて…
なおみは、婚約者の男性と一緒に楽しく衣装合わせをしていた。
しばらくして、婚約者の男性がウェディングプランナーの女性と一緒に打ち合わせをしていたので、なおみは試着室で待たされていた。
そんな時であった。
沼隈が突然試着室に入ってきたので、なおみはおどろいた声をあげた。
「なおみさん。」
「ヒィィィィィィィ!!」
「どうかなされましたか?」
「何なのですか…土足で上がり込まないでよ!!」
「ああ…シッケイ…ちょっと…道に迷ってしまってねぇ…」
「道に迷ったって…」
「ええ…」
「どちらへ行こうとしていたのですか!?」
「どちらへ行くって…ああ…思い出せない…」
「思い出せない…あの~…ここは結婚を決めたカップルさんが来るお店なのよ!!部外者は出てください!!」
「わかっているよぉ…」
「分かっているのだったら出てください!!」
「わかったよぉ…」
なおも煮え切らない表情を浮かべている沼隈に対して、なおみはものすごくイライラした声で言うた。
「すみませんけれど…あなたはアタシが言うていることが聞こえていますか!?」
「聞こえているよぉ…だけど…耳が遠いのだよぉ…」
「耳が遠い…そうやっていいわけを言わないでよ!!」
「いいわけじゃないのだよぅ…こまいときにおじいにシナイで殴られて、コマクがハレツしたのだよぅ…」
「ケーサツ呼ぶわよ!!」
「ケーサツ…呼べよ…オレはケーサツだけどチョーカイメンショクでやめる予定だ…なおみさん…そんなことよりも、さおりさんが豚小屋で強烈なレイプの被害を受けて亡くなった事件のことで聞きたいことがあるのだよ…あんたら家族は、ケーサツから知らせが来たときに、ムカンシンで通していたと聞いたけど、それはどどういうわけなんや!?」
「あのときはバイトをしていたから、電話に出られなかったのよ!!」
「なおみさん、そんないいわけ言うて逃げ切れると思っていたら大きな間違いや…そのうち…あんたのウェディングベールに魔の手が忍び寄って来るから…覚悟をしておくのだな…ああ…シッケイシッケイ…」
ニヤニヤとした表情で試着室から出て行った沼隈を見たなおみは、背筋が凍る思いをしたのでその場から動けなくなった。
いったいどういうわけなのかしら…
沼隈は、アタシとカレの結婚にケチをつけに来たのかしら…
もしかしたら…
こわい…
その日の夜8時過ぎのことであった。
場所は、3人が暮らしている家にて…
家の食卓で、3人は晩ごはんを食べながら楽しくお話をしていた。
直家は、毎晩シルバー人材センターでしたお仕事の話をりつよとなおみにしていた。
なおみも、3月に挙げる挙式披露宴の話を直家にした。
直家は『3月の挙式披露宴が楽しみだなぁ…』と言うて喜んでいた。
(ジリリリリン!!ジリリリン!!)
3人が楽しくお話をしながら晩ごはんを食べていた時であった。
家の電話のベルが鳴っていたので、りつよが電話に出た。
「もしもし…ああ…(なおみの婚約者の男性)さんのおかーさまでございますね…お元気でしょうか…3月の大安吉日の週末に挙式披露宴を挙げることが決まったので…えっ…挙式披露宴をエンキしてください…挙式披露宴をエンキしてくださいって…もしもし…もしもし…それどういうわけでしょうか!?」
りつよは、なおみの婚約者の男性の母親から3月の大安吉日の週末に挙式披露宴を挙げる予定をエンキしてほしいと要求されたので、コンワクしていた。
「もしもし!!せっかく挙式披露宴の日取りが決まったというのに、急にエンキしてくれだなんて非常識きわまりないわよ!!一方的にエンキしろと言うなんて、どういうわけなのかしら!!怒るわよ!!」
りつよは、ものすごくイライラした声でなおみの婚約者の男性の母親を怒鳴りつけていた。
なおみの婚約者の男性の家は、何を考えて挙式披露宴をエンキしてくださいと言うているのか…
婚約者の男性の母親は、人の話を聞くことができないみたいねえ…
そんな非常識な家になおみを嫁に出したら、なおみがいじめられるわ…
なおみは、りつよが電話で婚約者の男性の母親を怒鳴りつけているのを聞いたので、激しい動揺が走った。
あの一件が原因で、なおみは婚約者の男性と会うことをやめた。
直家とりつよとなおみの3人は、大事な家族を亡くしたのにヘーゼンとした状態で生活を続けていた。
一家3人は、枇杷島の借家を出た後に名古屋市緑区鳴子町にある借家へ引っ越したあと新しい暮らしを送っていた。
なおみは、枇杷島の郵便局の仕事をやめた後は複数のバイトを掛け持ちしてお金をかせいでいた。
直家は、シルバー人材センターに登録をしてセンターから受けたお仕事をしていた。
2018年1月の松ノ内に、なおみは日進市で暮らしているトーダイ卒の弁護士の男性(37歳)とお見合いをして、正式に婚約した。
3月の大安吉日の週末に挙式披露宴を挙げるので、なおみは結婚準備をしていた。
婚約者の男性は、4月から法務省に再就職することが決まった。
毎月のお給料が高額になるので、なおみは専業主婦で通して行くことができると言うて幸せいっぱいになっていた。
幸せいっぱいで夢心地に包まれているなおみに、魔の手が忍び寄っていた。
2月24日の午後3時過ぎのことであった。
場所は、ジェイアールナゴヤタカシマヤのブライダルコーナーにて…
なおみは、婚約者の男性と一緒に楽しく衣装合わせをしていた。
しばらくして、婚約者の男性がウェディングプランナーの女性と一緒に打ち合わせをしていたので、なおみは試着室で待たされていた。
そんな時であった。
沼隈が突然試着室に入ってきたので、なおみはおどろいた声をあげた。
「なおみさん。」
「ヒィィィィィィィ!!」
「どうかなされましたか?」
「何なのですか…土足で上がり込まないでよ!!」
「ああ…シッケイ…ちょっと…道に迷ってしまってねぇ…」
「道に迷ったって…」
「ええ…」
「どちらへ行こうとしていたのですか!?」
「どちらへ行くって…ああ…思い出せない…」
「思い出せない…あの~…ここは結婚を決めたカップルさんが来るお店なのよ!!部外者は出てください!!」
「わかっているよぉ…」
「分かっているのだったら出てください!!」
「わかったよぉ…」
なおも煮え切らない表情を浮かべている沼隈に対して、なおみはものすごくイライラした声で言うた。
「すみませんけれど…あなたはアタシが言うていることが聞こえていますか!?」
「聞こえているよぉ…だけど…耳が遠いのだよぉ…」
「耳が遠い…そうやっていいわけを言わないでよ!!」
「いいわけじゃないのだよぅ…こまいときにおじいにシナイで殴られて、コマクがハレツしたのだよぅ…」
「ケーサツ呼ぶわよ!!」
「ケーサツ…呼べよ…オレはケーサツだけどチョーカイメンショクでやめる予定だ…なおみさん…そんなことよりも、さおりさんが豚小屋で強烈なレイプの被害を受けて亡くなった事件のことで聞きたいことがあるのだよ…あんたら家族は、ケーサツから知らせが来たときに、ムカンシンで通していたと聞いたけど、それはどどういうわけなんや!?」
「あのときはバイトをしていたから、電話に出られなかったのよ!!」
「なおみさん、そんないいわけ言うて逃げ切れると思っていたら大きな間違いや…そのうち…あんたのウェディングベールに魔の手が忍び寄って来るから…覚悟をしておくのだな…ああ…シッケイシッケイ…」
ニヤニヤとした表情で試着室から出て行った沼隈を見たなおみは、背筋が凍る思いをしたのでその場から動けなくなった。
いったいどういうわけなのかしら…
沼隈は、アタシとカレの結婚にケチをつけに来たのかしら…
もしかしたら…
こわい…
その日の夜8時過ぎのことであった。
場所は、3人が暮らしている家にて…
家の食卓で、3人は晩ごはんを食べながら楽しくお話をしていた。
直家は、毎晩シルバー人材センターでしたお仕事の話をりつよとなおみにしていた。
なおみも、3月に挙げる挙式披露宴の話を直家にした。
直家は『3月の挙式披露宴が楽しみだなぁ…』と言うて喜んでいた。
(ジリリリリン!!ジリリリン!!)
3人が楽しくお話をしながら晩ごはんを食べていた時であった。
家の電話のベルが鳴っていたので、りつよが電話に出た。
「もしもし…ああ…(なおみの婚約者の男性)さんのおかーさまでございますね…お元気でしょうか…3月の大安吉日の週末に挙式披露宴を挙げることが決まったので…えっ…挙式披露宴をエンキしてください…挙式披露宴をエンキしてくださいって…もしもし…もしもし…それどういうわけでしょうか!?」
りつよは、なおみの婚約者の男性の母親から3月の大安吉日の週末に挙式披露宴を挙げる予定をエンキしてほしいと要求されたので、コンワクしていた。
「もしもし!!せっかく挙式披露宴の日取りが決まったというのに、急にエンキしてくれだなんて非常識きわまりないわよ!!一方的にエンキしろと言うなんて、どういうわけなのかしら!!怒るわよ!!」
りつよは、ものすごくイライラした声でなおみの婚約者の男性の母親を怒鳴りつけていた。
なおみの婚約者の男性の家は、何を考えて挙式披露宴をエンキしてくださいと言うているのか…
婚約者の男性の母親は、人の話を聞くことができないみたいねえ…
そんな非常識な家になおみを嫁に出したら、なおみがいじめられるわ…
なおみは、りつよが電話で婚約者の男性の母親を怒鳴りつけているのを聞いたので、激しい動揺が走った。
あの一件が原因で、なおみは婚約者の男性と会うことをやめた。