【女の事件】豚小屋
第２話
３月２日の朝10時過ぎのことであった。
場所は、ちづるが働いているファミマにて…
ちづるは、いつも通りにバイトをしていたが、気持ちのイライラが極度に高まっていたので、思う通りに仕事ができずに苦しんでいた。
お客さまが注文したものと違う品物を出したので、お客さまから文句を言われた…
電子レンジで暖めているお弁当を出さないといけないのに、他のお客さまのレジの応対をしていて、電子レンジに入っているお弁当を出すのを忘れてお客さまを30分以上も待たせた…
お客さまのＴポイントカードを返し忘れるなどの凡ミスをくり返す…
ちづるは『アタシ…なんのために働いているのか分からなくなった…』と思うようになった。
そうしたことは、兄嫁のあいこの生活態度に現れていた。
あいこは、仕事と育児をしっかりと両立しなければいけないのに、見えない部分で育児にムカンシンになっていることに気がついていない。
あいこは、セントレア空港の近くにあるイオンモールのイオンスタイルの食品売り場で働いている。
お惣菜を作るお仕事をしているが、この最近うっかりミスばかりが目立っている。
仕込みの分量を間違えてばかりいたから、お惣菜からはずされて別のお仕事をしていた。
けれど、思うようにお仕事ができなかった。
家に帰っても、ようすけと過ごす時間がない。
だから、育児を義母に全部任せている。
義母はナマクラのあいこに『あんたはやる気があるのかないのかどっちなのよ!!やる気がないのであれば、ようすけを養護施設へ預けなさいよ!!』と怒鳴りつけていた。
義母からナマクラ呼ばわりされたあいこは、気持ちがイシュクした。
あいこがナマクラなら、しゅういちもナマクラだと言うことだ。
しゅういちも、この最近勤務態度が悪いので、仕事らしい仕事などしていないと思う。
ところ変わって、しゅういちが勤務している工場の配送にて…
時はお昼休み時であった。
しゅういちは、休憩室でお給料引きで注文したお弁当をひとりで食べていた。
そんな時であった。
上司の永富さんが、しゅういちにやさしい声をかけた。
「しゅういちさん。」
「課長。」
「ちょうどよかった…しゅういちさんに話があるのだけど、いいかなぁ～」
「あとにしてください!!」
「あとにしてくださいって…それじゃあいつになったら話を聞いてくれるのかなァ～…せっかくしゅういちさんの息子さんが保育園に行くことができるようになったから入園の申込書を持ってきたのだよ。」
「だから、あとにしてくれと言ってるだろ…」
「あっそう…ほな、しゅういちさんの息子さんは保育園に行きたくないと言うことにしておくわ…」
「行かせたいよぉ…」
「せやったら素直にお願いしますと言えや!!」
「言いたいけど、その気になれん…この前の時は認可法人の保育園じゃなかったから断った…どーせ今回も同じでしょ…」
しゅういちが投げやりな声で言うたので、永富さんは思い切り怒った。
「あんたね!!私は以前からしゅういちさんになんべんも繰り返して息子さんが保育園に行くことができるようにと思ってお話があるからと言うたのだよ!!それなのに、文句ばかり言うとはどういうことなのだ!?言っておくけど、しゅういちさんにすすめた保育園は全部認可法人の保育園だよ!!」
「それで、あんたはなにが言いたいのですか!?」
「しゅういちさん!!あんたはいつから目上の人に対しての言葉遣いが悪くなったのだ!!ここは職場だ!!職場へ来ている以上は上下間の態度をわきまえなさい!!わかっとんやったら、書面に必要事項を書いて明日までにもってこい!!」
永富さんは、しゅういちに保育園の入園申込書を叩きつけた後『うちの職場の従業員さんたちはどうして目上の人に対しての言葉遣いが悪くなったんだろうか!!』とぶつぶつ言いながら立ち去った。
怒りに震えているしゅういちは、作業着の胸ポケットからダンヒルのライターを取り出して、灰皿に置いた保育園の入園申込書を火であぶった。
灰皿の上で赤く燃えている書面を見つめながら、しゅういちはこうつぶやいた。
オレは…
どうして、工場の配送会社に就職したのか…
オレはなんのために…
働いているのだ…
わからない…
その日の夕方６時40分頃のことであった。
場所は、家の食卓にて…
食卓には、あいことようすけと義母の３人がいて晩ごはんを食べていた。
しかし、食卓の雰囲気がものすごくギスギスしていた。
そんな中で、義母があいこにブチキレた。
「あいこさん!!あいこさん!!」
「なんでしょうか？」
「なんでしょうかって…あんたね!!どうしてキョトンとした表情で受け答えをするようになったのかしら!!アタシは思い切りキレているのよ!!」
「義母さま!!アタシになんの落ち度があると言うのですか!?アタシは一生懸命になって育児と仕事を両立…」
「いいわけばかりを言わないで!!あいこさん!!あんたこの頃生活態度が悪いわよ!!」
「義母さま!!あんまりですわ!!アタシを怠け者のように言うなんてひどいわ!!」
「怠け者だから怠け者と言うたのよ!!」
あいこと義母は、激しい口調でののしりあいの大ゲンカを起こしていた。
それを聞いたようすけは『おばあちゃんなんかだいきらい!!』と言うて、強烈な叫び声をあげて泣いた。
あいこと義母は、強烈な叫び声をあげて泣いているようすけのことなどおかまいなしに怒鳴り声をあげていたので、ようすけの叫び声が強烈になった。
その頃であった。
しゅういちは、職場からまっすぐ家に帰らずに職場の会計のOLのふきこ(22歳)と一緒にめいてつ電車に乗って名古屋へ来ていた。
ところ変わって、栄の中心部にあるナディアパークの前にて…
しゅういちとふきこは、腕を組んで道を歩きながらお話をしていた。
しゅういちはふきこに、家族と不仲になったと泣きそうな声で言うた。
ふきこは、しゅういちにしんみりとした声で言うた。
「しゅういちさん…ご家族の方と…仲よくできないから、家に帰りたくないのね。」
「ああ…むなしいよ…ふきこ…ふきこ…」
「しゅういちさん…甘えさせてあげる…甘えさせてあげる…」
ふきこのやさしさに甘えたしゅういちは、気持ちがだるくなっていた。
ところ変わって、入江町通り本町にあるラブホにて…
二人は、ベッドの上で生まれたままの姿で抱き合っていた。
「ああ…しゅういち…むさぼって…ふきこの身体を…キスでいっぱいむさぼってぇ…ああ…しゅういち…」
しゅういちは、ふきこのふくよか過ぎる乳房をキスでむさぼっていた。
ふきこは、激しい泣き声をあげてしゅういちを求めていた。
その頃であった。
常滑市千代ヶ丘のしゅういちの実家にて…
家の居間で、母親がものすごくイライラしながらしゅういちとちづるが帰ってくるのを待っていた。
その時に、父親がものすごくつらそうな表情で家に帰ってきた。
母親は父親に『しゅういちとちづるの生活態度が悪いようだから強烈な叫び声をあげて怒鳴り散らして、グーで殴って言うことを聞かせなさいよ!!』と怒った口調で言うた。
しかし、父親は泣きそうな声で『あとにしてくれ…』と言うてから母親にこう言うた。
「あのな…ワシは家のことよりも経営している工場の資金繰りのことで頭がいっぱいになっているのだよぅ…従業員さんたちに支払うお給料を守ることで手がいっぱいになっているのだよぅ…工場の従業員さんたちが『結婚したい』『カノジョ作りたい』と口々に言うている…ワシは『身の丈に合う金額じゃないから、ガマンしなさい。』というているのに言うことを聞かないから困っているのだよ…」
「工場の経営なんかあとまわしにして、家族のことを優先しなさいよ!!」
「わかっているよぉ…」
「あんたのだらけた性格が原因でユウシを断られているのでしょ!!」
「なんだよぉ…そこまで言うのかよぉ…」
「あんたは工場と家庭とどっちが大事だと言いたいのかしら!!」
「両方大事だよぉ…」
「それだったら家族と向き合ってよ!!」
「向き合うよぉ…だけど…明日は信金から審査の結果が出るのだよぉ…ユウシがおりるかおりないかの瀬戸際なんだよ…分かってくれぇ～」
「フン、知らないわよ!!ユウシがおりなかったらクビ吊って死んだらァ～」
母親は、父親にボロクソ言いまくったあと居間から出ていった。
父親は、半田市で経営している酢造メーカーの下請け工場を経営しているが、売り上げが思うように伸びないので、キンサクに困っていた。
どうすればいいのだ…
ワシは一生懸命になって働いているのに…
家族は、ワシを怠け者呼ばわりしている…
ワシのどこが怠け者なんだ…
父親の気持ちは、日増しにすさんでいたのと同時に、工場の経営が少しずつかたむいていた。
そうしたことが原因で、家族は恐ろしい事件に巻き込まれて行くのであった。
場所は、ちづるが働いているファミマにて…
ちづるは、いつも通りにバイトをしていたが、気持ちのイライラが極度に高まっていたので、思う通りに仕事ができずに苦しんでいた。
お客さまが注文したものと違う品物を出したので、お客さまから文句を言われた…
電子レンジで暖めているお弁当を出さないといけないのに、他のお客さまのレジの応対をしていて、電子レンジに入っているお弁当を出すのを忘れてお客さまを30分以上も待たせた…
お客さまのＴポイントカードを返し忘れるなどの凡ミスをくり返す…
ちづるは『アタシ…なんのために働いているのか分からなくなった…』と思うようになった。
そうしたことは、兄嫁のあいこの生活態度に現れていた。
あいこは、仕事と育児をしっかりと両立しなければいけないのに、見えない部分で育児にムカンシンになっていることに気がついていない。
あいこは、セントレア空港の近くにあるイオンモールのイオンスタイルの食品売り場で働いている。
お惣菜を作るお仕事をしているが、この最近うっかりミスばかりが目立っている。
仕込みの分量を間違えてばかりいたから、お惣菜からはずされて別のお仕事をしていた。
けれど、思うようにお仕事ができなかった。
家に帰っても、ようすけと過ごす時間がない。
だから、育児を義母に全部任せている。
義母はナマクラのあいこに『あんたはやる気があるのかないのかどっちなのよ!!やる気がないのであれば、ようすけを養護施設へ預けなさいよ!!』と怒鳴りつけていた。
義母からナマクラ呼ばわりされたあいこは、気持ちがイシュクした。
あいこがナマクラなら、しゅういちもナマクラだと言うことだ。
しゅういちも、この最近勤務態度が悪いので、仕事らしい仕事などしていないと思う。
ところ変わって、しゅういちが勤務している工場の配送にて…
時はお昼休み時であった。
しゅういちは、休憩室でお給料引きで注文したお弁当をひとりで食べていた。
そんな時であった。
上司の永富さんが、しゅういちにやさしい声をかけた。
「しゅういちさん。」
「課長。」
「ちょうどよかった…しゅういちさんに話があるのだけど、いいかなぁ～」
「あとにしてください!!」
「あとにしてくださいって…それじゃあいつになったら話を聞いてくれるのかなァ～…せっかくしゅういちさんの息子さんが保育園に行くことができるようになったから入園の申込書を持ってきたのだよ。」
「だから、あとにしてくれと言ってるだろ…」
「あっそう…ほな、しゅういちさんの息子さんは保育園に行きたくないと言うことにしておくわ…」
「行かせたいよぉ…」
「せやったら素直にお願いしますと言えや!!」
「言いたいけど、その気になれん…この前の時は認可法人の保育園じゃなかったから断った…どーせ今回も同じでしょ…」
しゅういちが投げやりな声で言うたので、永富さんは思い切り怒った。
「あんたね!!私は以前からしゅういちさんになんべんも繰り返して息子さんが保育園に行くことができるようにと思ってお話があるからと言うたのだよ!!それなのに、文句ばかり言うとはどういうことなのだ!?言っておくけど、しゅういちさんにすすめた保育園は全部認可法人の保育園だよ!!」
「それで、あんたはなにが言いたいのですか!?」
「しゅういちさん!!あんたはいつから目上の人に対しての言葉遣いが悪くなったのだ!!ここは職場だ!!職場へ来ている以上は上下間の態度をわきまえなさい!!わかっとんやったら、書面に必要事項を書いて明日までにもってこい!!」
永富さんは、しゅういちに保育園の入園申込書を叩きつけた後『うちの職場の従業員さんたちはどうして目上の人に対しての言葉遣いが悪くなったんだろうか!!』とぶつぶつ言いながら立ち去った。
怒りに震えているしゅういちは、作業着の胸ポケットからダンヒルのライターを取り出して、灰皿に置いた保育園の入園申込書を火であぶった。
灰皿の上で赤く燃えている書面を見つめながら、しゅういちはこうつぶやいた。
オレは…
どうして、工場の配送会社に就職したのか…
オレはなんのために…
働いているのだ…
わからない…
その日の夕方６時40分頃のことであった。
場所は、家の食卓にて…
食卓には、あいことようすけと義母の３人がいて晩ごはんを食べていた。
しかし、食卓の雰囲気がものすごくギスギスしていた。
そんな中で、義母があいこにブチキレた。
「あいこさん!!あいこさん!!」
「なんでしょうか？」
「なんでしょうかって…あんたね!!どうしてキョトンとした表情で受け答えをするようになったのかしら!!アタシは思い切りキレているのよ!!」
「義母さま!!アタシになんの落ち度があると言うのですか!?アタシは一生懸命になって育児と仕事を両立…」
「いいわけばかりを言わないで!!あいこさん!!あんたこの頃生活態度が悪いわよ!!」
「義母さま!!あんまりですわ!!アタシを怠け者のように言うなんてひどいわ!!」
「怠け者だから怠け者と言うたのよ!!」
あいこと義母は、激しい口調でののしりあいの大ゲンカを起こしていた。
それを聞いたようすけは『おばあちゃんなんかだいきらい!!』と言うて、強烈な叫び声をあげて泣いた。
あいこと義母は、強烈な叫び声をあげて泣いているようすけのことなどおかまいなしに怒鳴り声をあげていたので、ようすけの叫び声が強烈になった。
その頃であった。
しゅういちは、職場からまっすぐ家に帰らずに職場の会計のOLのふきこ(22歳)と一緒にめいてつ電車に乗って名古屋へ来ていた。
ところ変わって、栄の中心部にあるナディアパークの前にて…
しゅういちとふきこは、腕を組んで道を歩きながらお話をしていた。
しゅういちはふきこに、家族と不仲になったと泣きそうな声で言うた。
ふきこは、しゅういちにしんみりとした声で言うた。
「しゅういちさん…ご家族の方と…仲よくできないから、家に帰りたくないのね。」
「ああ…むなしいよ…ふきこ…ふきこ…」
「しゅういちさん…甘えさせてあげる…甘えさせてあげる…」
ふきこのやさしさに甘えたしゅういちは、気持ちがだるくなっていた。
ところ変わって、入江町通り本町にあるラブホにて…
二人は、ベッドの上で生まれたままの姿で抱き合っていた。
「ああ…しゅういち…むさぼって…ふきこの身体を…キスでいっぱいむさぼってぇ…ああ…しゅういち…」
しゅういちは、ふきこのふくよか過ぎる乳房をキスでむさぼっていた。
ふきこは、激しい泣き声をあげてしゅういちを求めていた。
その頃であった。
常滑市千代ヶ丘のしゅういちの実家にて…
家の居間で、母親がものすごくイライラしながらしゅういちとちづるが帰ってくるのを待っていた。
その時に、父親がものすごくつらそうな表情で家に帰ってきた。
母親は父親に『しゅういちとちづるの生活態度が悪いようだから強烈な叫び声をあげて怒鳴り散らして、グーで殴って言うことを聞かせなさいよ!!』と怒った口調で言うた。
しかし、父親は泣きそうな声で『あとにしてくれ…』と言うてから母親にこう言うた。
「あのな…ワシは家のことよりも経営している工場の資金繰りのことで頭がいっぱいになっているのだよぅ…従業員さんたちに支払うお給料を守ることで手がいっぱいになっているのだよぅ…工場の従業員さんたちが『結婚したい』『カノジョ作りたい』と口々に言うている…ワシは『身の丈に合う金額じゃないから、ガマンしなさい。』というているのに言うことを聞かないから困っているのだよ…」
「工場の経営なんかあとまわしにして、家族のことを優先しなさいよ!!」
「わかっているよぉ…」
「あんたのだらけた性格が原因でユウシを断られているのでしょ!!」
「なんだよぉ…そこまで言うのかよぉ…」
「あんたは工場と家庭とどっちが大事だと言いたいのかしら!!」
「両方大事だよぉ…」
「それだったら家族と向き合ってよ!!」
「向き合うよぉ…だけど…明日は信金から審査の結果が出るのだよぉ…ユウシがおりるかおりないかの瀬戸際なんだよ…分かってくれぇ～」
「フン、知らないわよ!!ユウシがおりなかったらクビ吊って死んだらァ～」
母親は、父親にボロクソ言いまくったあと居間から出ていった。
父親は、半田市で経営している酢造メーカーの下請け工場を経営しているが、売り上げが思うように伸びないので、キンサクに困っていた。
どうすればいいのだ…
ワシは一生懸命になって働いているのに…
家族は、ワシを怠け者呼ばわりしている…
ワシのどこが怠け者なんだ…
父親の気持ちは、日増しにすさんでいたのと同時に、工場の経営が少しずつかたむいていた。
そうしたことが原因で、家族は恐ろしい事件に巻き込まれて行くのであった。
