【女の事件】豚小屋

第8話

(ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!ワーッ!!ワーッ!!)

ひろつぐの父親が経営していた縫製工場の敷地内で暴徒化した従業員さんたちが一斉に投石を開始した。

その後、暴徒化した従業員さんたちが一斉に工場内に突入して工場内の設備の破壊と略奪が繰り広げていたので、きわめて危険な状態におちいった。

暴動は、ひろつぐの家での前でも繰り広げられていた。

暴徒化した従業員さんたちは、ひろつぐの家に投石をした後、家の中に突入して、破壊と略奪が繰り広げていた。

ひろつぐの両親は、暴徒化した従業員さんたちから受けた暴力で殺された。

保護観察士の男性も、暴徒化した従業員さんたちから受けた暴力で殺された。

そんな中であったが、足助の現場でサイアクの悲劇が発生した。

捜索にあたっていた捜査員のひとりが『汚水曹に父子5人が浮かんでいる!!』と怒号をあげた。

それから60分後に、汚水曹からひでのり父子5人が無残な姿で引き上げられた。

捜査員たち全員は、沈痛なおもむきになっていた。

生きて発見されることだけを信じて捜索活動をしていたのに…

どうして、汚水曹で無残な姿で発見されたのか…

どうしてサイアクの結果に終わったのか…

捜査員たち全員は、変わり果てた父子5人を前に震える声で泣いていた。

その頃、あずさは御前崎市の海岸にいた。

あずさは、家族を喪った悲しみ…よりもカレを喪った悲しみの方がつらかった。

ひでのり父子5人が汚水曹で亡くなったという知らせは、カノジョの耳には届いていなかった。

アタシ…

カレのもとへ行くから…

あずさは、フラフラとした足取りで海の中へと入っていった後、そのまま沈んで行った。

恐ろしい悲劇は、より大きなつめあととわだかまりと禍根だけを遺して終わった。

【おわり】
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