~fault~私だけが・・・
ウソだよ。気になるに決まってる。
私だったら気になって気になってしょうがないって思うもん。
なのに優斗は今まで聞かないでずっと優しく見守ってくれた。私、嬉しかったよ。
この人で良かったって。大事にしてもらえてる事、実感できたから・・・

なのに私は優斗に何もしてあげられない。優斗の気持ちにうまく答えることができない。
そう言うと、いつもそんなことはないよ渉って言ってくれるけど
好きだから、好きな人とそうなることは自然な事で、私だって本当にそう思う。
優斗とって。

でも、心と身体は別々みたいでカラダが覚えてる。

今の弱虫で臆病な自分がすごくイヤなに、優斗のために、、うんん、ふたりのためにもって思うけど、あの日の事は心やキモチじゃなくて、カラダがハッキリ覚えてる。
押さえつけられるように乱暴に触れる手も、私の名前を呼びながら無理やり押し入ってきたことも、全部全部カラダが覚えてる。

また震え出す身体を両手でグッて抑えるけるように自分で自分を抱きしめた。





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