~fault~私だけが・・・
朝たまたま顔を合わせた新は希穂にこってり絞ようで疲れ切っていた(笑)
スマホは1つになったと落ち込む新。
まぁ、その方がいい。新は嘘が下手だしそもそも遊んでるけど絶対に最後のラインは越えない。
希穂の事を大事にしてる。浮気がどこから?って言わればそれは2人の問題だから・・・
遊んでる新の事も十分わかってる希穂だからな(笑)


「それより昨日のあれ、樹は?」
「あ?ぁぁ、知らないし言えねーよ」
「だよナ。でもオレ久しぶりに見たよ笑った渉。」

いつも馬鹿笑いして威勢がいい渉の笑顔なんて見慣れてるのに久しぶりに見たって言う新にオレもうなずいた。

「なぁ匠?アイツ・・・幸せって事か?」
「じゃねえの。」
オレは、そう答えるしかなかった。



「匠さーーーーーん!!来てくれたんですね!!」
「まだまだ歓迎してくれるんだなお前ら(笑)」
「もちろんっすよ。付き合ってくれるんですよね?」

大学の帰り向かったのは既に懐かしさを感じる高校。
一緒にひと汗流し部室で着替えていると目に入るそれ・・・

中学生だったオレはこの人たちを見てこの高校に入学を決めた。
偏差値もかなり高いここ。
いつしか5人で目指す様になって一緒に遅くまで勉強をした。
晴れて同じ高校に通い始めたオレ達。
楽しくてしかたがない時間。いつも一緒に笑ってた。

笑ってたよなオレ達・・・?
なぁ、、渉・・・

いつだったか、これからもずっと一緒に見たいなことを言いだした樹の言葉に笑いながら
自分は結婚して家を出て行く身だからそれはないなってサラっと言った渉に何も言えず悲しそうな表情で渉の背中を見つめてた樹。
それはオレも新も央も一緒で、甘酒を飲み干し何でもないみたいにそう言った渉にオレ達も何も言えなかった。

結婚とか・・・
渉が?
なんか現実離れというか思いもしなかった話だったんだと思う。

でも今、なんとなくその意味を知らされているようでなんか苦しい・・・
キモチが悪い感じで今にも吐きそうなカンジ、って変かよオレ・・・(笑)





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