~fault~私だけが・・・
【匠、迎えに来てあげて】
【うん。大丈夫?】
【ばか!大丈夫なわけないでしょ!】
【ごめん。オレどうすればイイ?】
情けない声を出したであろうオレに何もしなくていいと言った聖奈が
その意図を理解出来ないオレに優しくゆっくり声にした。
【いつも通りでイイの。下手に優しい言葉なんか掛けちゃダメよ。とにかく何も言わない。分かった?】
開いたドアの前、聖奈の手を取る。
『どうしたの?』
『いつまで?オレいつまで、、』
『彼女からしゃべってくるまで』
『わかった・・・』
オレの顔を見て少しホッとしたような顔をしてくれた渉に精一杯の笑顔を返す。
何度も聖奈にお礼を言う渉が着ていたのは綺麗な制服で聖奈が大切に保管していたものだって
あとから渉が教えてくれた。
病院へ行かなくていいのかって問うオレに、
『避妊はしてたみたい。だから心配ないって彼女が言ってた』
胸を撫でおろす。おじさんにもおばさんにも心配はかけられないから・・・
あの時、聖奈が居なかったらと思うと、今考えるだけでもゾッとする。
【うん。大丈夫?】
【ばか!大丈夫なわけないでしょ!】
【ごめん。オレどうすればイイ?】
情けない声を出したであろうオレに何もしなくていいと言った聖奈が
その意図を理解出来ないオレに優しくゆっくり声にした。
【いつも通りでイイの。下手に優しい言葉なんか掛けちゃダメよ。とにかく何も言わない。分かった?】
開いたドアの前、聖奈の手を取る。
『どうしたの?』
『いつまで?オレいつまで、、』
『彼女からしゃべってくるまで』
『わかった・・・』
オレの顔を見て少しホッとしたような顔をしてくれた渉に精一杯の笑顔を返す。
何度も聖奈にお礼を言う渉が着ていたのは綺麗な制服で聖奈が大切に保管していたものだって
あとから渉が教えてくれた。
病院へ行かなくていいのかって問うオレに、
『避妊はしてたみたい。だから心配ないって彼女が言ってた』
胸を撫でおろす。おじさんにもおばさんにも心配はかけられないから・・・
あの時、聖奈が居なかったらと思うと、今考えるだけでもゾッとする。