~fault~私だけが・・・
香田ってヤツはオレの方をギっと睨みつけ拳を振りかぶる
覚悟を決め身を縮め向き合った。
目は離さずに・・・

次の瞬間!!すごいパンチが、あのクソ野郎を捕らえた。
『こらぁー川辺!!てめーはこのボウスの言うとおりサイテーな野郎だ!
何が何もしてないだ!えー?!!オレはなオマエみたいな野郎が一番キライなんだよ!
女を何だと思ってんだ!!!』

すごい迫力だった。あのクソ野郎もブルブルと震えていた。
オレの前に立つと、オレに免じてこれで収めてくれ。って頭を下げた。

『ハイこんな奴、一発で十分です』
『そうか(笑)あとの事は任せておけ。オマエ気にったよ。彼女大事にしろよ』
『ハイありがとうございました。皆さんお騒がせして申し訳ありませんでした失礼します!!』
一礼して廊下へ出ると聖奈が立っていた。

『来ると思ってたよ(笑)』
『ありがとう聖奈』
『早く帰りナ。先生たちが来ないうちに』
『うん。今日電話する』

そう言うと聖奈が電話はしなくていいって笑った。
は?なんで?



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