~fault~私だけが・・・
~匠side~


「はぁ?」
「またそれ?」
「こんな時間にどこ行くんだよ。しかもそのメガネ懐かしいな(笑)」

今はコンタクトの渉だけど、そのメガネは確か高校の時にしてたやつ。
ふーってため息を落とした渉。

「ってか見えてんのかそれ?」
「見えてるわけないじゃん」
「・・・・・何言ってんの?」
「匠がね」
「はぁ?オレかよ」
「・・・・・」

「だからどこ行くかって聞いてんだろが」
「・・・どこだっていいじゃん。匠にはかんけい
「ないかもしれないけど時間考えろ」

話を聞くとメガネを大学に忘れてきたらしく明日からの三連休メガネが無いと困ると。
まぁ、確かにコンタクトしていないとド近眼だしな(笑)
家にいる時はメガネな渉で、たぶん今のメガネでも見えないなりに過ごせるはずだけど

「頭痛くなんだろ?」
「そーよ。だから取りに行くの」
「バカか。こんな時間に行ったって無理に決まってんだろ」
「でも困るもん」
「・・・・・・」
「・・・・・」

「ちょっと!どこ行くのよ!」歩き出したオレに慌てだす。
「行くぞ!」
「え。」
「え、じゃねーよ。ないと困んだろ?」
「うん。ついてってくれるの?」

走って来た渉がオレの横に並ぶ。


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