芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
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そして迎えた放課後。
帰る準備を終えて、教室を出ようとしたら。
何やら廊下のほうがものすごく騒がしくて。
その原因はどうやら、ある人物がわたしの教室のほうに来ているからみたいで。
「あ、依茉ちゃーん」
「え……うえっ、瑠衣くん!?」
まさかまさか。
悝世がここに来ることはあるけれど、まさか瑠衣くんが来るなんて。
おかげで教室内から廊下のほうまで女の子たちのキャーキャー黄色い声が飛びまくり。
当の本人は、この騒がしさが自分が原因というのに気づいてるのか、気づいていないのか。
「あれ。なんでそんな驚いてるの?」
「いやいや!いきなり来たらびっくりするよ!」
相変わらず、
にこにこスマイルを崩さないまま。
周りの視線も気にしない。
「昼休み言ったよ?また放課後ねって」