芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



***


そして迎えた放課後。
帰る準備を終えて、教室を出ようとしたら。


何やら廊下のほうがものすごく騒がしくて。


その原因はどうやら、ある人物がわたしの教室のほうに来ているからみたいで。



「あ、依茉ちゃーん」


「え……うえっ、瑠衣くん!?」



まさかまさか。
悝世がここに来ることはあるけれど、まさか瑠衣くんが来るなんて。


おかげで教室内から廊下のほうまで女の子たちのキャーキャー黄色い声が飛びまくり。



当の本人は、この騒がしさが自分が原因というのに気づいてるのか、気づいていないのか。



「あれ。なんでそんな驚いてるの?」


「いやいや!いきなり来たらびっくりするよ!」


相変わらず、
にこにこスマイルを崩さないまま。

周りの視線も気にしない。



「昼休み言ったよ?また放課後ねって」

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