芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



いつもより瑠衣くんが積極的。


悝世以外の男の子にこんなふうに触れられたりすることがないから。


「あ、の……、瑠衣くん?
えっと、なんかすごく近いような……っ」



「ん?そうかなー?」


にこっと笑って、さらに距離を詰めてくる瑠衣くんは確信犯。


あわてたわたしは後退り。


「んじゃ、とりあえず依茉ちゃんの行きたいところいこっか」


なんて、結局瑠衣くんのペースに流されるまま。


悝世も瑠衣くんも
どちらも性格は似てないけど、なんでか扱いづらいというか。



こうして駅のほうに到着。


さっきからわたしは周りの視線が気になってばかり。


学校帰りの制服姿の女の子を見かけるたびにヒヤヒヤしてる。


なんでかって、ぜったい瑠衣くんが載ってる雑誌とか買ってそうだし、ファンかもだし……!


「る、瑠衣くん!
やっぱり、その、変装しようよ…!」


変に噂が立ったら大変だし。



「んー。じゃあさ、依茉ちゃん好みにコーディネートしてよ」


「へ……?」

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