芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



変に意識しちゃってるのはわたしだけで。


瑠衣くんからしてみれば、女の子とこれくらいの距離でいることなんて、きっと慣れていてなんともないこと。



「んー?そんなに近いかなあ?」


悝世といい瑠衣くんといい
なんでわたしの周りにいる男の子たちはこうも距離が近いの……っ!



早くなんとかしなくちゃ……!と思って無い知恵を必死に絞り出した結果。




「いやー、まさかマネキンが着てるやつ丸ごと選ぶとはねー」


「よ、よく似合っておられます……」


「選ぶの放棄するなんてひどいなー」


「だ、だって男の子の服なんて何もわからないんだもん」



「もっと俺のこと考えて選んでくれてもよかったのになー」


クスクス笑いながら、顔を隠すために追加で買ったキャップを被りながら、おまけにサングラスをかけて。

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