芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「あっ、そうだよね!」


「依茉ちゃんがどうしてもって言うなら補導される時間まで一緒にいてもいいよ?」



「や、それは困ります」


「まあ、そんなことしたら悝世に殺されそうだもんね」



あっ、いま自分から悝世のこと口にした。


なんか今日の瑠衣くんはますますよくわからない。




***




あれからゲームセンターで少し遊んでいたら時間はあっという間に過ぎて夕方の6時。



瑠衣くんが家まで送ってくれるということになり、2人で歩く帰り道。



「うぅ……瑠衣くんってゲームも強いなんて知らなかったよ!」


「ははっ、別にそんな強くないよ。
依茉ちゃんがリズム感ないからだよ」


地味にグサッとくるし!



リズムゲームを対戦でやってみたんだけど、何回やっても瑠衣くんに惨敗。



「次はもっと練習して勝つもん」


「依茉ちゃんって意外と負けず嫌い?」

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