芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
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あれから時間が過ぎて
時計の針は夜の10時をさしていた。
いつもよりお風呂の時間が遅くなってしまって、ようやく寝る準備が整ったところ。
ちなみに悝世は先にお風呂に入って、リビングのソファに姿がないことから、たぶんもうベッドにいるんだと思う。
きっとまだ寝ていないだろうから、起きていたらぜったい何かされるかもしれない…なんて身構えちゃって。
今日はちゃんとキャミソールも着てるし、部屋着だってあんまり肌が露出しないのを選んで。
そのまま悝世がいるであろう寝室の扉に手をかけた。
ガチャッと音を立てて、中を覗いてみたらベッドのそばにある間接照明が薄暗くついているだけ。
部屋の電気はすでに消されていた。
奥にあるベッドを見れば。
「あ……なんだ、寝てる」
そこには、すでにスヤスヤ気持ちよさそうに眠っている悝世の寝顔があった。