芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



一瞬、何が起きてるのかさっぱりで。


今まで感じたことがない
唇に伝わってくる熱……。



ゆっくり閉じていた目を開けたら。



触れてる……


悝世の唇が、自分の唇と。



これ……って、キス……してる…?



たしかに触れ合っていて
しっかり重なってる唇。



「っ……ん」


ずっと塞がれたままで苦しくなって、変な声が漏れてしまう。



目の前の悝世は目を閉じたまま。


もしかして、寝ぼけてキスしてることに気づいてない……の?



だったら、早く離れないと……。


悝世の胸を押し返して、唇から逃げるように身体ごと後ろにさげたら。



「や……んんっ……」


後頭部に悝世の手が回って、逃すことを許してくれなくて、またもう一度唇がグッと押しつけられる。

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