芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。

あわてて胸元に視線を移して
すぐにバッと両手で隠して下にしゃがみ込んだ。



「もしかして俺のこと誘ってる？」


「い、いや、そんなこと……」


「へぇ、誘ってくれるなんてうれしーね」


わたしの返答ガン無視。


ニッと笑って、わたしに目線を合わせるように、同じようにしゃがみ込んだ。



「……俺も男ですよ依茉ちゃん」


「し、知ってる……もん」



「わかってんなら、そんな無防備な姿見せちゃダメでしょ？」


「これは、不可抗力……ってやつだもん」



「俺の理性が死んだらどーすんの」


「り、せい……？」


スッと手を伸ばして
わたしの髪に指を絡めてくるくる遊んでる。



「グラッときて崩れたら抑えとかきかないよ」


今度はゆっくり指が唇に触れて。




「……幼なじみなんてやってらんないね」