芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



昔から雷の大きな音と光がすごく苦手。


怖くない怖くないって何度も言い聞かせてみるけど、苦手なものは苦手で。



「ひゃっ……!」


窓の外から稲光が見えた直後。

今日いちばんの大きな落雷の音がドーンッと響いた。



音にびっくりして、思わず隣にいる悝世の腕にギュッとしがみつく。



「まだ雷怖いの?」


「だって、すごく大きな音するから…っ」


また大きな雷が落ちそうな音がゴロゴロ鳴ってる。


「うぅ、雷やだ……っ」


悝世の腕に抱きつく力をさらに強くしてギューッてしてたら。



急に頭を抱えて、目元を手で隠したまま首をグイーッと後ろに倒した。



「ねー、依茉ちゃん。
俺いますごーく我慢してる」


「へ……っ?」



「これってなに、拷問的なやつ?」


ゴウモンテキナヤツ……?
えっと、えっと……。

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