芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
女の子なんて興味ないって言ってたくせに。
どんなに可愛いモデルさんとかがいても、全く無関心で興味なさそうにしてたのに。
心が一気にモヤモヤ。
あぁ、やだやだ。
ぜったい拗ねた顔してるわたし。
悝世がこっちを見てなくてよかった。
ムッとした顔を隠すようにクッションに顔を埋めていると。
「ねー、依茉」
急に名前を呼ばれてびっくり。
「な、なに?」
クッションに顔を埋めたまま。
「……次の撮影見に来て」
「……え?」
ゆっくりクッションをどかして、チラッと隣に目線を向けてみる。
さっきまで夢中で見ていたスマホはソファの上に伏せて、わたしのほうを見てた。
「……ぜったい来て」
再度、しっかり目を見て言ってきたから。
なんて返答しようか迷ったけど、最終的にゆっくり首を縦に振った。