芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



街でスカウトを受けたらしくて、それをオーケーしたらしく。


そこから悝世はモデルの世界に飛び込んで、一気に人気者の地位までのぼりつめた。




そして、高校に入学してからは校則が緩いのもあったので、真っ黒だった髪は明るめのブラウンに染めて、おまけに片耳にピアスまであけて。



数年前、わたしが素直になれずに言ったことを
数年後、悝世が見事にすべて当てはまるように実行してしまった。



そこから数年間、今に至るまでわたしたちの関係に大きな変化はなかったけれど……。




『俺は……依茉が望むなら
なんだって叶えてみせるから』



その言葉に、まったく嘘はなかった。

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