芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。

「依茉……キス、応えて」


「っ、」


意味わかんない意味わかんない。


唇が触れ合ったまま目が合う。



顔からブワッと火が出そうな勢いで恥ずかしい。



「……応えてくれないなら俺の好きなようにするよ」


一瞬、唇を離して言ったかと思ったら、また塞がれて。


「んん……ふっ……」


声を我慢しようとすればするほど、全然我慢できない。



これが……気持ちの通じ合ってるキスだったらいいのに……。


そんなことを考えたら、虚しさに襲われた。



わたしは……いつになったら悝世の特別になれるの……？



ずっとこんな関係のまま、苦しい気持ちを抱えたままなの……？



こんなこと思うの、これで何度目？



キスなんかでごまかさないで…。


胸のモヤモヤが最大まで膨れ上がって、すべてを吐き出しそうでこわい。