芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
わたしも気になる……かも。
だって、わたしにモデルやるって言い出したのも突然だったし。
「好きな子、幼なじみを振り向かすため……だって」
「え……?」
ぜったい今わたし間抜けな顔してる。
だって、好きな子って幼なじみって……。
「いや、俺もびっくりしてさ。あれだけ断固として拒否してたのに、好きな子のためならなんだってやるって言い出したから」
「なんで、そんなこと……」
「悝世が言ってたんだよ。幼なじみのタイプが今の自分と正反対で、モデルやってるかっこいい人がいいって言うからって」
あぁ、思い出した。
わたしが素直になれずに言ってしまったこと。
でもそれはぜんぶ、悝世に対する好きだって気持ちがバレたくなくて、隠すためだけに並べたものだったのに。
「最初その理由聞いて驚いたよ。こんなにやる気がなかった悝世をここまで動かした、その幼なじみって何者なんだってね」