芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
田城さんも、その理由だけでこの世界でやっていけるか最初すごく心配したらしい。
「理由が理由だったから正直迷ったところもあってさ。モデルの世界に興味が湧いたとかじゃなかったし。その場合すぐに飽きる可能性もあるし」
でも結局、田城さんは悝世の本気を信じてみることに。
最初は期待半分だったらしいけど、悝世は田城さんが期待していた以上にこの世界でうまくやって、数ヶ月足らずで表紙まで飾るようになって。
今では若い世代に大人気のモデルになって。
「まあ、今話してのとおりなんだけどさ。アイツ……悝世は昔から依茉ちゃん一筋だよ」
「っ、」
「悝世いつも言ってるんだよ。好きな子のためならなんだってやれるって」
さらに、ははっと笑いながら「好きな子のためだけにこの世界に飛び込むって、案外悝世って単純なタイプだったりするかもね」なんて。