芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「え、えっ……それって幼なじみとしてじゃなくて……」


あわててパニックになってるわたしと、割と落ち着いて冷静な悝世。


なんで、こんな温度差があるの……っ!



「……落ち着きがないね依茉ちゃん」


「えっ、だって……んんっ」



あっさり塞がれちゃった唇。


その途端、さっきまで騒がしくしていたわたしはどこかへいってしまって。



「……んっ、」


「ふっ……キスしたらおとなしくなったね」


最後にチュッとわざとらしく音を立てて、唇を少しだけ吸われた。




「うっ……ご、ごまかさないで……っ」


「別にごまかしてないよ。ってか、お互いすき同士なんだから何してもいいわけじゃん」



「え、えっと……それって、もう幼なじみじゃない……?」


ちゃんと聞かないと不安になっちゃうの。


すきって伝えられても、まだ不安になるのは幼なじみでいた期間が長すぎたせい。

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