芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
ソファの上でわたしをギューッと後ろから抱きしめて離してくれない。
「え、えっと……、今日仕事ないの?」
「……ないよ。ってか、依茉の誕生日なんだから仕事入れるわけないじゃん」
なんだ、今日お休みなんだ。
ちゃんと覚えててくれて、わざわざお休み取ってくれたのかな。
「じゃ、じゃあ……今日はずっと悝世のそばにいられるってこと……っ?」
首だけくるりと回して、悝世の顔を覗き込んでみたら。
「……もうなんなの、その可愛さ。
俺を殺す気……?」
「だ、だって、一緒にいられるの嬉しい、から」
「はぁ……もう無理。そんなかわいーこと言うならぜったい離してあげない」
「えぇ……っ」
「存分に甘やかしてあげるから覚悟しなよ」
その言葉どおり、悝世の甘やかしは止まらなくて。
朝から夜までずっとベッタリ。