芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
「……もっとすごいのしたいのに」
い、いったいどんなのするつもりなの……!
そんな怪しく笑わないでだし、何か企んでるような顔しないでだし!
「……キスもっと慣れてね、依茉ちゃん」
フッと笑って、またチュッてキスしてきた。
そして、やっとおとなしく部屋の中に入ってくれた。
仕事から帰ってきた悝世はいつもスイッチが切れたように、ソファにグダーッと座って動かなくなる。
もちろん、自分がソファに座るときはわたしも連れて隣に座らせるから。
「はぁ……このまま寝たい」
「ダメだよ、ごはんも食べてないしお風呂もまだだし」
わたしの肩に頭をコツンと乗せて、ソファの上に置いていたわたしの手の上に重ねてギュッと握ってくる。
「ごはん先にする?」
「依茉にする」
「お風呂先にする?」
「依茉にする」