芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
さっきから距離近いし、悝世の濡れた髪から滴が落ちてきてすごく冷たい。
「依茉さー、いい加減慣れたらいーじゃん。俺の裸なんて何回も見てるくせに」
「なっ、何回もなんて見てないし……!」
ってか、見たくてみてるわけじゃないし、悝世が勝手に見せびらかしてくるだけじゃん!
「俺の身体どう?」
「んなっ、変なこと聞かないで……!」
ググッと顔を近づけてくるから手のひらで思いっきりブロックして押し返す。
「何この手。クソ邪魔」
うわ出た。
自分が気に入らないことあると、たまにものすごく口悪くなるやつ。
「近すぎるんだってば……っ!今ごはんの支度してるからあっちで座って待ってて!」
「……何それ。依茉に触れるの我慢しろっていうの?はぁ、無理死にそう明日仕事休む」
「死なないし、明日仕事ちゃんと行かなきゃダメだよ」